年金シミュレーション①
年金って具体的にいくらもらえるのでしょうか?ここはみんな気になるところですよね。本当にやっていけるのだろうか・・・
まずは、年金所得の金額を求めます。
Q太郎は、厚生年金に加え、60歳からの生涯受け取りの個人年金①と60歳から5年間のの個人年金②と厚生年金がもらえます。個人年金①は、親がかけてくれていて社会人になってから自分で月7,700円かけていたもので、今となっては本当に良かったなぁと思います。我が家では年金支給額は以下になります。ちなみにQ太郎とU子の誕生年からすると以下になります。う~ん、Q太郎はギリギリ65歳からしかもらえないようです。
①60歳~64歳(万円/年)
②65歳~75歳(万円/年)
Q太郎とU子合計すると、65歳までは極貧ですが、65歳からはそれなりにもらえそうです。
■Q太郎 298万円
■U子 92万円
(合計)390万円
次に年金所得というものを計算します。まず、控除額を求めます。
年金額(a) 割合(b) 控除額(c) 120万円以下 100% 収入全額 120万円超330万円未満 100% 1,200,000円 330万円以上410万円未満 75% 375,000円 410万円以上770万円未満 85% 785,000円 770万円以上 95% 1,555,000円
ちなみに、Q太郎の年金所得は、120万円~330万円のところになりますので
控除額は、120万円になります。U子は、92万円なので控除額は、0ですね。
項目名 Q太郎 U子 総所得金額 178 0
では、搾取される(笑)お金を計算していきます。以下になります。いろいろ搾取されるんですね・・・
①国民健康保険料
②後期高齢者支援
③介護保険料
④所得税
⑤住民税
では、それぞれ見ていきましょう。
①国民健康保険料
75歳になって後期高齢者医療制度に加入するまでは、国民健康保険となります。ちょっとややこしいんですが、所得割、均等割、平等割の金額を計算して、合計したものが、国民健康保険料です。
■所得割:世帯の所得に応じて課される金額
■均等割:世帯の人数に応じて課される金額
■平等割:1世帯ごとに課される金額
ここは、ややこしいですね。まず、所得割には『所得割基礎控除額』というのもがあります。
項目名 金額 所得割基礎控除額 33万円
これをQ太郎の先ほどの178万円から控除すると、以下になります。
所得割算定基礎額とは、前年の総所得金額から基礎控除額(33万円)を引いたものです。
178万円ー33万円=145万円
項目名 Q太郎 U子 所得割算定基礎額 145 0
国民健康保険料は各●●割は、以下のように計算されます。
項目名 金額 所得割 所得割算定基礎額×8% 均等割 被保険者数×26,000円 平等割 21,000円
よって、Q太郎とU子の合計金額は以下になります。
項目名 Q太郎 U子 所得割 145万円×8% 0 均等割 2人×26,000円 0 平等割 21,000円 0 (合計) 18.9万円 0
ちなみに上記は、74歳までのことで、75歳からは『後期高齢者』になりますので、『後期高齢者支援分』ということでもう少しお安くなるんですね。
②後期高齢者支援
75歳になるまでは後期高齢者医療制度に加入しませんが、後期高齢者支援分という支援金を支払うことになります。国民健康保険料と同様に、世帯ごとの所得割、均等割、平等割の金額を計算します。
国民健康保険は、75歳以上になると後期高齢者保険となるので支払い不要となります。75歳になるまでは後期高齢者医療制度には加入しませんが、後期高齢者支援金というのを支払う必要があります。
項目名 金額 所得割 所得割算定基礎額×2.2% 均等割 被保険者数×7,800円 平等割 6,000円
なので、75歳を超えると、我が家はこういうふうになります。
項目名 金額 U子 所得割 145万円×2.2% 0 均等割 2人×7,800円 0 平等割 6,000円 0 (合計) 5.4万円 0
③介護保険料
次に介護保険料を求めます。65歳以降の介護保険料は世帯単位ではなく個人単位でかかります。これは居住地によりますので自治他のHPで調べてください。ちなみに我が家は以下のようになりました。
項目名 Q太郎 U子 介護保険料 9.9 7.3
④所得税
年金にも当然所得税がかかります。所得税課税の対象となる金額は、総所得金額から社会保険料の合計と基礎控除38万円を引いて求めます。U子は、0円ですね。課税対象金額は、以下になります。
■課税対象金額=総所得ー国民健康保険料ー後期高齢者支援ー介護保険料ー基礎控除
ということで、我が家の課税対象金額は以下になります。
所得に対する税率と控除額は、以下になります。
所得金額 税率 控除額 ~195万円 5% 0円 195万円~330万円 10% 97,500円 330万円~695万円 20% 427,500円 695万円~900万円 23% 636,000円 900万円~1,800万円 33% 1,536,000円 1,800万円~4.000万円 40% 2,796,000円 4,000万円~ 45% 4,796,000円
以上から、我が家の所得税は、以下になります。
項目名 Q太郎 U子 所得税(税率5%) 5.3 0
⑤住民税
住民税は、以下にですので我が家の住民税は、Q太郎のみとなります。
■基礎控除 : 33万円
■税率 : 10%(一律)
項目名 Q太郎 U子 課税対象 106 0 基礎控除 33 33 課税対象 73 0 住民税(税率10%) 7.3 0
以上から手取りを計算すると以下になりました。74歳までの計算結果です。
■Q太郎 : 251万円(84%)
■U子 : 85万円(92%)
■(計) : 336万円(86%)
うーん、ちょっとひどくない?年金生活者なのに、54万円(14%)も取っていくの??でもまあ、年取ったら病院のお世話になる機会は増えるだろうし、ごみ収集だとか、安全、救急だとか、いろんな社会的サービスを受けているわけだから仕方ないか・・・