退職金について
一般的には、額面の金額から税金、社会保険料を引いた額が、手取りとなります。
退職金には社会保険料はかかりません。しかしながら、税金、すなわち、所得税と住民税はかかります。
まず、退職所得を計算します。
■退職所得=(退職金額面金額-退職所得控除)×1/2
この式を見ても退職金というのは非常に優遇されていることがわかりますね。
Q太郎は、60歳まで働くと勤続年数は34年なので、これで計算を進めてみます。
まず退職所得は他の所得と分離して所得税額を計算することになっています。
所得の区分ごとの税率・控除額は下記のとおりです。
勤続年数 退職金控除額 1~2年 80万円 3~20年 40万円×勤続年数 21年~ 800万+70万円×(勤続年数-20)
次に住民税を計算します。
退職所得に対する住民税の計算式は、退職所得×10%となります。住民税は所得税と違って累進課税ではありません。一律、10%がかかります。
■住民税=退職所得×10%
以上を計算すると、以下になりました。
課税される所得金額 税率 控除額 千円 ~195万円 5% 0円 0 195~330万円 10% 97,500円 10 330~695万円 20% 427,500円 43 695~900万円 23% 636,000円 64 900~1,800万円 33% 1,536,000円 154 1,800~4,000万円 40% 2,796,000円 280 4,000~万円 45% 4,796,000円 480
次に住民税を計算します。
退職所得に対する住民税の計算式は、退職所得×10%となります。住民税は所得税と違って累進課税ではありません。一律、10%がかかります。
■住民税=退職所得×10%
以上を計算すると、以下になりました。
退職金 勤務年数 控除金額 退職所得 所得税 住民税 手取り額 2,000 34 1,780 110 6 11 1,984 2,500 34 1780 360 26 36 2,438 3,000 34 1780 610 79 61 2,860 3,500 34 1780 860 134 86 3,280
もらえる退職金が現時点では、はっきりしないので一旦、以下のように仮決めしています。
どれくらいなんだろ・・・・これくらいは欲しいけどなぁ・・・・・